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高田硯 文章 |
「歴史」 |
この硯は岡山県指定伝統工芸品に指定されています。 日本三名硯の一つです。 * 室町時代中期 玄翁大和尚により発見され、この石が希少で優れているので 代々藩の所有として乱掘を防ぐため採掘を制限している。 * 江戸中期 高田庄の城主となった三浦氏は初代三浦明次公は名筆の誉高くこの 石の天下希な優秀なる事を惜しんで採掘を制限した。 * 三浦氏初代より高田硯を将軍家へ献上するのを例とした。 * 古文書に高田城主が豊後の大友宗鱗に書状に添えて、高田硯を一面贈ったと伝 える。少なくとも室町末期には、この地で硯が作られ、しかも優秀な事を証明 される。 * 江戸の末期この地に生まれた剣客、宮本武蔵も二刀流開眼に当たり書画道に精 進の時、愛用した硯も高田硯と言われています。 * 明治の頃まで硯山は留山として、誰も掘る事はできない為、一般庶民には手に 入らない硯です。 * 原石の稀少と手工業の為、大量生産が不可能で、名石の割には、全国的に知ら れていないが、現代では愛好家が増え全国に名声を博しています。 |
高田硯 |
* ほのかに墨の香りが漂ってきそうなな硯。 硯に清水をたらし、静かに墨をする。 溶け込んでいく墨の流れるような、螺旋模様を楽しみつつ、硯に筆をおろし、墨を含ませ 心を整えて半紙に向かう。 そんな情景の全てに、伝統をたしなむ。 |
特徴・工程 | * 石は黒色粘土板岩で、この層の中に一部彫刻に向く適度の硬さと、均一な石質を 持つ硯石がある。 * 黒色粘土板岩の地層は巾1.5mほどしかなく、この中から均一な石質を選んで 硯にします。 * 石の中に金眼、金糸という、斑紋や白色の線を含んでいる事がありますが、 これを自然の景色と見てその気品の高雅なると珍重されています。 * 石質のよい所のみ切り取り、自然な型の硯の形を作る。 * 割り取った自然の形を基として形を調えるので一つとして同じ形があり ません。 * 外形の大体作られた板状の石の上下の面を水平に調え掘り・凹める形、罫書き して、硯師独特の柄の長い「のみ」を、肩の力で押して彫る。昔ながらの 手仕事である。 * 原石を切り、外形を作るには、形により動力、機械力により研磨する事も あるが、硯面の彫に動力を使う手石が破損するため人力のみによる。 * 全面の磨きが完了したものに縁、周囲を黒漆で仕上げをする。 *(特徴) 石質は美しく肌合も良く、墨がよく磨かれ、発色がよいと古来より珍重されて います。 |
献上 入選、入賞 |
* 現在の天皇陛下に昭和39年に献上 * 昭和天皇皇后両陛下に昭和42年に当地方御行幸啓の折献上しています。 又硯石で作った干支の置物で「えと」にちなんだ「うし」と「うさぎ」を お買い上げ下さる栄得ています。 * 日本伝統工芸展入選 昭和46年、47年、51年、53年 * 日本民芸館展入選、入賞 昭和41年、49年、51年、53年 * 日本民芸展入選 昭和51年、52年、53年 |
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